衆院選、小選挙区制が問題ではなく比例代表並立制が問題

2021/10/31は衆議院議員総選挙の投開票日でした。
与野党とも衝撃的な結果だったようで、早速双方から小選挙区制が問題だという発言が出ています。
でも小選挙区制そのものは良い制度だと思っていて、問題なのは現状の小選挙区比例代表並立制
これを小選挙区比例代表併用制(一票制)の改良版に変更するのが良いと考えています。

目次

小選挙区制のメリットとデメリット

小選挙区制は、当該選挙区で得票数1位の人が当選する制度です。
2位以下の候補者に投票された分は捨てられてしまうので(いわゆる死票)選挙区によっては投票数の50%以上が死票となってしまうこともあるため、各政党の得票数と議席占有率の乖離が発生するのがデメリットです。

メリットは、選挙民は現状に不満があれば野党に投票して政権交代を起こしやすいとか、2大政党制が作りやすいとか、無所属新人でも当選する可能性があるという点です。

昔の中選挙区制に戻そうという意見もあるようですが、中選挙区制や参議院選挙のような都道府県単位の選挙区だと、選挙活動する範囲が広すぎて、地元組織も知名度も資金も(地盤、看板、鞄と言います)ない無所属新人が当選する可能性はほぼなくなり、組織票(既存政党への票)を持つ候補者しか当選しなくなるので、いつも同じような顔ぶればかりとなり、選挙そのものが遠い存在になってしまいます。

問題は小選挙区制ではなく小選挙区の死票の多さ

小選挙区での死票をなくすための選挙制度として、小選挙区比例代表併用制というのがあります。
この制度は、投票数に応じて政党の議席を比例配分し、その議席数の範囲で小選挙区での勝者と比例名簿に掲載された候補者を当選者とする制度です。小選挙区だけの一票制と、比例代表と別けた二票制があります。

この制度の一票制だと、小選挙区での死票は基本的になくなるので、今よりかは民意を反映しやすい制度ですが、まず最初に議席数を政党の得票数で比例配分するので、無所属候補が当選する可能性がほぼなくなります。

小選挙区比例代表併用制(一票制)の改良版とは

  • 小選挙区は候補者名でも政党名でも投票可。
  • 小選挙区で勝った人は当選決定。
  • 全ての票で政党の議席数を比例配分し。政党が決めた名簿順位(同順位なら惜敗率)で当選者を決定。
  • 比例の議席配分は地方ブロックではなく全国区。

とするものです。

これなら小選挙区制のメリットである無所属議員でも当選の可能性が残るし、死票が基本的になくなるし、小選挙区に投票したい候補者がいなくても支持政党の票として投票できるし、投票は1人1票でややこしくないし、経費も安上がりデメリットは特にないと思います。

今回の選挙結果でシミュレーションしてみた

今回の選挙がこの制度だったらどうなっていたか。
小選挙区の投票数は野党共闘があったり、投票したい候補者がいなかったりした結果なので、シミュレーションするには適さないため、比例代表の得票数で全議席数を算出してみました。

計算方法
  • 各政党の比例区の獲得票数を合算し、比例区の得票率を求める
  • その得票率を元に全ての議席数を算出する。

結果は以下の通りとなりました。
各政党の得票率は世論調査での政党支持率に近いので、民意に近い議席配分になってるのではないでしょうか。
(議席数は小数点以下第一位を四捨五入しているので合計は465になってません)

死票が基本的になくなるので、野党共闘は不要です。
いざ尋常に勝負!

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