愛用していたパイオニアのカーナビ、カロッツェリア 楽ナビ「AVIC-RQ722」。
最新の道路情報を反映させようと地図のバージョンアップを行ったところ、まさかのトラブルに見舞われました。
「地図更新に失敗しました。修理受付窓口に相談してください」
画面には無情なエラーメッセージが表示され、ナビは一切機能しない状態に…。
結果として、メーカーによる本体の無償交換となりましたが、そこには「取付工賃」という落とし穴がありました。
今回は、同じトラブルに遭われた方のために、事の経緯とメーカーの対応を緊急でシェアします。
悲劇は突然に…AVIC-RQ722の地図更新でエラー発生
きっかけは「【楽ナビ】アップデートプログラムご提供のお知らせ」という1通のメールでした。
そのメールには「アップデートプログラムご提供のお知らせ」のURLが記載してありました。

文中に記載の通り「機器のバージョン」を確認すると、アップデートが必要だったので、アップデート手順に従って操作しました。
特に問題なくアップデートは完了し、新バージョンのナビとして使えるようになりました。
しばらくすると、ナビ本体の案内として地図データの更新も必要とのことで、案内の通り操作すると「地図データ」取得が始まりました。
「地図データはモバイルWi-Fiで取得するしかないのか?SDカードで更新できたらいいのに」と思いつつ、買い物ドライブ中に地図データ取得完了。ナビ画面の案内の通り、地図データ更新の操作をすると、「バージョンアップ中です。しばらくお待ちください。エンジンを切らないでください。」と表示され、地図データのバージョンアップが始まりました。

しばらくすると「地図更新に失敗しました。リトライします。よろしいですか?」との表示。嫌な予感がしつつも、まぁ失敗する時もあるよね。リトライして頑張ってくれ。と思いながら「はい」をタッチ。

すると再度「バージョンアップ中です。しばらくお待ちください。エンジンを切らないでください。」と表示されましたが、しばらくするとまたリトライするか聞いてくるので、祈りながらリトライを選択するもまた失敗。
リトライを3回繰り返すと「本機のシステムに問題があるため、バージョンアップを中断しました。パイオニア修理受付窓口にご相談ください。」と表示され、何も操作できなくなりました。。。

お問い合わせ窓口に連絡
最初のメールに記載のページ「アップデートプログラムご提供のお知らせ」には、「本件に関し、ご質問等ございましたら、下記までお問い合わせくださいますようお願い申し上げます。」と記載してあるので連絡しました。

すると、オーナーズリンクから地図データをダウンロードできるから、地図データをSDカードにダウンロードして更新してくださいとのこと。

SDカードに地図データをダウンロードできるなら最初からそのように案内してくれよ。何のためにモバイルWi-Fiで地図データをダウンロードさせたんや。もうね、この段階で不信感いっぱいですが、ナビが治るのならとの思いでそのへんはスルー。
オーナーズリンクにログイン後、お客様メニューから「カーナビバージョンアップ関連(地図・オービス・MapFan連携機能)」に行くと「2025年 最新「全データ更新」【2025年11月公開】」データがありました。

SDカードに地図データをダウンロードしても、ナビのパネルさえ開かないと訴えると、ナビの裏コマンドを教えてくれました。コナミコマンドか。
ナビのパネルオープンコマンド:♫ AV と ▲ MAP ボタンの同時長押し(5秒ぐらい)

そんなの隠しコマンドなんかにせず、トラブル対応策として「困った時は」にまとめて公開しておくべきです。
地図のSDカードを作っても状況は変わらない
隠しコマンドでナビのパネルを開け、作ったSDカードをセット。ナビのパネルを閉じても何も反応しない。一旦電源を切らないとダメなのかな。パソコンだって困ったら再起動するよね・・と再起動を試みるも、画面に表示されるのは
「バージョンアップ中です。しばらくお待ちください。エンジンを切らないでください。」
「SDカードを読み込まない。状況は何も変わらない、」と、お問い合わせ窓口に連絡すると、「ナビをリセットしてください。」と、また裏コマンドを教えてくれました。
ナビのリセットコマンド:♫ AV と - ボタンの同時長押し(5秒ぐらい)

リセットしても状況は変わらず、ナビ機能はおろか、オーディオ機能なども含めて「文鎮化(ただの箱)」してしまいました。
メーカーの修理受付窓口に相談した結果
お問い合わせ窓口でできる案内はここまでだそうですので、最初に表示された通りパイオニアの修理受付窓口へ連絡を入れました。お問い合わせ窓口とのやりとりは何も連携されておらず(サポート体制としてどうなん?)、再度最初から状況を説明したところ、担当の方から衝撃の回答が返ってきました。
その状態になると対応できません。ナビ本体を送付してもらう必要があります。
なんと、ナビ本体を取り外してメーカーに送付して修理する必要があるとのこと。
地図データ更新の失敗ごときでハードウェアの修理になるとは夢にも思いませんでした。
まさかの「本体交換」!しかし工賃は自己負担という現実
不幸中の幸いと言うべきか、今回のケースに関してはメーカー側の不具合・トラブルとして認定されたのか、「新品のナビ本体と無償で交換」してもらえることになりました。(ここに至るまでいろいろありましたが割愛)
本体取り外し~本体送付~メーカー修理~本体到着~本体取付け、と膨大な時間がかからずに済みそうなので一瞬ホッとしましたが、話には続きがありました。
交換作業はオートバックスで実施
本体の交換作業は、指定したカー用品店(今回はこのナビを購入・取付けしてもらったオートバックス)で行うことになりました。しかし、ここで問題が発生します。
交換にかかる工賃(脱着費用)はお客様の負担となります
ナビ本体は無償ですが、古いナビを外して新しいナビを取り付けるための作業工賃はメーカー保証の対象外とのこと。
ご自身でナビ本体を取り外し、取り付けしてもらうのが基本ですって、よっぽどのカーマニアならできるかもですが、普通の素人にはそんなん無理です。
こちらの過失ではない(普通に更新しただけ)にも関わらず、工賃はこちら持ちというのは少しモヤモヤしますが、ナビがないと遠出もできないしとても困るので承諾するしかありませんでした。
まとめ:AVIC-RQ722の地図更新エラーの対応
今回のトラブルの要点をまとめます。
- AVIC-RQ722の地図更新失敗で「修理窓口へ」と出たら、自力での復旧は無理。
- メーカー(パイオニア)に連絡すると、基本的には「本体交換」となる。
- 本体自体は「無償交換」の対応をしてもらえる可能性がある。
- ただし、ショップ(オートバックス等)での脱着工賃は自己負担になる。
もし、同じように「AVIC-RQ722」で地図更新エラーが出て途方に暮れている方がいたら、まずは速やかにパイオニアの修理受付窓口へ連絡してください。
工賃の出費は痛いですが、交渉次第で新品の本体に交換してもらえる可能性があります。
今後のアップデートでも同様のことが起きないか不安は残りますが、とりあえずはナビが復活することを待ちたいと思います。
追記(かなり重要情報)
パイオニアでも情報収集中らしく今後の対応はどうなるかわかりませんが、本体交換後も年内(2025年内)はアップデートしないで欲しい。とのことでした。





